塩沢かおり
こんにちは!
ブラジルサンパウロに住む塩澤かおりです。2014年にサンパウロの私立学校アルモニア学園(アルモニアはハーモニーという意味)の和太鼓教師として、招かれました。2017年には東京のTawoo 太鼓道場の姉妹道場であるTawoo Brasilを立ち上げました。いまではアルモニア学園の他に3ヶ所で道場の活動をしています。
元々は音楽大学でフルートを専攻していました。昔から海外に憧れがあって、いつか外国に住みたいと思ってきました。とはいえ、主にヨーロッパの映画や洋楽好きだったのでヨーロッパに住もうと思ってました。
ですが、ひょんなきっかけでアフリカのジンバブエにボランティア音楽教師で行くことになり、そこで見た欧米以外の文化、音楽、人々は私の視野をものすごく広げてくれました。アフリカにきたけど、学校では西洋音楽を教える日本人。クラシックしか知らない私は、また海外に出るなら、日本の伝統芸能を背負って出ようと決めました、帰国後働きながら探して見つけたものは”和太鼓”でした。
理由はありません。働いてる場所に置いてあったパンフレットが鼓童のアースセレブレーションで、筋肉隆々の背中を見てこれだと思いました笑笑
それから、和太鼓のプロになるので仕事辞めますといって仕事を辞めたら、オーディションにことごとく落ちて、真っ暗闇(おおげさ?)にいるところ、Gocooの情報をくださった方が、Gocooのリーダーはかおりちゃんと同じ名前の人なんだよ!と教えてくれて、まずは生徒で笑笑 2004年に和太鼓Tawooに入りました。が、そのあと妊娠したりで太鼓は遠のき、2006年周作くんが生まれてからいきなり、よしまたプロ目指そうと思い、赤子連れで練習に通い出しました。それから3年後、周作くんは天国へいき、フラフラと街を歩いていたそのときに海外で道場をやりたいな。ヨーロッパで、と思い始めました。
そのあと、Tawooの主催者であるKaoly師匠に呼ばれて鶯谷にあるキネマ倶楽部で和太鼓教師として育成していただきました。そのときの経験は今に確実につながっています。
参加者のみんなとの一体感、ハイタッチ、笑い、叫び、打ちまくり、みんなの幸せな顔、感動で泣く顔、楽しそうな顔。わたしのやりたいことはこれだな。楽しい嬉しい場をシェアすること。
と思い始めた矢先に北海道Tawooを主催する裕子ちゃんから「かおりちゃーん♪ブラジルの学校が和太鼓の先生探してるけど興味ある?」3秒で行くと答えました😊😊
行先はブラジルだけど、ヨーロッパにいく一歩かもしれない。
周りのみんなは、もうかおりんは帰らないだろうと言ってました。
そしてブラジルに来ました。
子どもが嫌いでどうやって接していいかわからなかった。
子どもの仕事はことごとく断っていた私でした。アルモニアの仕事も中学生以上の大きい子が対象と聞いていました。
太鼓の部屋を開けた途端に小さな子が飛びついてきました。蓋を開けたら小さな子たちが対象でした。神様はよっぽど小さな子たちを教えさせたかったのでしょう。
その瞬間から子どもが大好きになりました。いまは、昼休みも遊ぶくらい仲良くなりましたよ。
日本にいたときは、何もかもが中途半端な気持ちがして、思い切り飛び込めない、どこかで俯瞰してサボっている私でした。亡きお父さんにも、いつもがむしゃらにやれー!と言われてたけどボッとしてた。太鼓だって、どこかで引いた目でやってた。生まれて初めて人と比べるということをして、自分は劣ってるからと言い訳している自分がいました。
ブラジルに来て、一人になってなんでも一人でやらなきゃいけない。がむしゃらにやるチャンスをもらって、めっちゃがんばりました笑笑 でもぜんぜん苦じゃ無かった。けど、週のほとんどを太鼓を打つ生活は、身体が悲鳴を上げ始めました。あたりまえよね!笑笑 叫ぶ、エネルギーを出すばかりで入れることをしてないんだと気づき(おそい?笑笑)
ヨガを始めました。自分にエネルギーを貯める、自分を見つめる、自分にもぐる作業が、気持ち良くて楽しくてレッスン通いながら毎日やり始めました。
先生は言いました。鏡は見てはいけない。人と比べてポーズをチェックしてはいけない、自分に集中しなさい。
この言葉が本当にありがたくうれしかったのを覚えています。え!わたしを見ればいいんだ。
その安心感ったら!
それから毎日毎日続け、そのうちもっと深めたいとおもい、鬼検索を始めました。クンダリーニエネルギーのことは知ってまして、クンダリーニヨガをやろう、先生になろうと決めました笑笑 毎月山の中のアシュラムにいき、3時半に起きて3時間の修行、講義ポルトガル語の授業についてけないながらもなんとか皆さんに助けていただき、ひーこらいいながら卒業しました。
こまだ取れてない単位があるので教えるのは数年後と思っていた矢先のコロナ騒動。
ブラジルは外出禁止令がでて、不要不急の外出は禁止。学校、お店はクローズ。太鼓もオンラインしか道がなくなりました。太鼓はみんなでドン!っと合わせるのが醍醐味。。
どうやって生き残ろうと考えたとき笑笑 わたしはしぶといですほんとに。
そこで、毎日のクンダリーニヨガ ミニレッスンを思いつきました。
それを思いついたときポルトガルの友達、日本の友達も話してて、あ。インターナショナルにしたらよいんだと閃きました!ピン!ときた感覚。そこから始めたクンダリーニヨガ レッスン。みんなほんとうによろこび、目覚め、気分がよいと言ってくれます。
それぞれの場所でそれぞれの国でそれぞれに活動していた人たちが毎日ヨガを一緒にやる。
こんな、つながりと世界が待ってるなんて想像つきませんでした。
ひきこもっていても、つながりは作れる。
こころは引きこもらない。
これから、どんな世界が待ってるのでしょう。
想像つかないけど、きっとよくなるでしょう。
そうとしか思えない今日。
2020年4月28日。
塩澤かおり